「考える縫製工場」国内一貫生産

縫製工場の探し方

今日は、縫製工場の探し方について少し記したいと思います。

どのような基準で探すのがよいでしょうか?

まず、作るアイテムによって選ぶことが大切です。工場にはそれぞれ特徴があり、得意なアイテムがあります。それを外したものを頼むと良い結果にならないことがあります。

そしてお客様の作りたいものをカタチにする能力があるかは重要な要素です。どこまで相談に乗れるかは工場によって違います。生地の調達や材料の調達、パターン作成の可否、デザイン提案の可否など何ができるか、得意かはそれぞれ違います。
生地の調達ができたとしても、無地のみか柄物も可能か、布帛系かニット系かなどによってもできるできないがあるので、注意が必要です。
また、同じような形状のバッグでも、縫製方法によってはできるできないがありますので確認が必要です。

私たちはできるだけお客様がどのような目的で作るのか、どのような背景の中で作るのかを聞くようにしています。その方がお客様がつくりたいものが見えてくるからです。
場合によっては布もの工房ではない方がよいかもしれない、そういうことも含めて考えることが必要と考えています。

次に納期です。いまコロナ禍の中で海外工場が稼働しないところを国内に活路を求める動きもあると思います。しかし往々にして納期の条件が合わないことが多いです。いくらすでに見本品があるとしても、一度工場にてサンプルをつくり、確認してから量産に入る必要があり、その期間も考慮する必要があります。

サンプルをつくらずに、量産にいける工場もあると思いますが、弊社の経験上では思いもよらないところで失敗することがあり、おすすめしません。それを受けてくれる工場もあると思いますが、それをできる工場はすごいです。尊敬します。
サンプルづくりに2~4週間をみておく必要があり、量産にも小ロットだとしても40日から50日は必要になると考えていた方がよいと思います。

少し長くなりました。
またの機会に縫製工場の探し方の続きを書ければと思います。